「時間を巻き戻し、何度も死んでしまうヒロインを救う」という強烈なコンセプトで注目を集める最新リアル脱出ゲーム、ゆるゆる生配信する推しは100万回死ぬ。ヒロイン「アラーニャ」役を務めるのは、『伊藤潤二「マニアック」』や『ぼっち・ざ・ろっく!』などで知られる 末柄里恵 さん。発表直後からファンの期待が一気に高まっています。
本作は、SCRAP と ヴェルクス・スタジオ が共同開発した、自宅で楽しめる体験型アドベンチャー。プレイヤーはヒロインの幼馴染として、配信画面越しに彼女を見守ります。しかし配信中、不可解なトラブルが次々と発生し、アラーニャは命を落としてしまう。そこで“時間を巻き戻す”能力を使い、シークバーを操作して原因を探り、最悪の未来を回避していく――この構造が本作の核心です。
ただのノベルゲームではありません。プレイヤーはコメントで行動を変えたり、配信の過去に遡って伏線を回収したりと、物語に積極的に介入します。いわば「配信×タイムリープ×脱出ゲーム」という三層構造。現代の配信文化をテーマにしたメタ的な設定も興味深く、単なる謎解きに留まらないドラマ性を感じさせます。

同ジャンルで比較するなら、AI: ソムニウムファイル のように分岐と再挑戦を繰り返す作品や、Return of the Obra Dinn のように過去を観察して真相を解き明かす構造に近い部分があります。ただし本作はより感情的で、ヒロインとの距離が非常に近い。失敗するたびに“また救えなかった”という後悔が積み重なり、それが次の挑戦への動機になります。
また、リアル脱出ゲームを多数手がけてきたSCRAPのノウハウが活かされ、情報整理や仮説検証のプロセスが重要視されている点も特徴です。時間を巻き戻せるとはいえ、無闇に試すだけでは解決しません。観察力と発想力が試されます。

末柄里恵さんのボイスも大きな魅力。アラーニャの明るさ、不器用さ、そして危機に直面したときの緊迫感が声によってより鮮明に伝わります。単なる“守られるヒロイン”ではなく、等身大で愛着の湧く存在として描かれている点は好印象です。
2026年春のSteamリリースに向け、現在体験版が配信中。システムの一端を触れるだけでも、本作のポテンシャルは十分に感じ取れます。
個人的な見解として、『ゆるゆる生配信する推しは100万回死ぬ』は、単なるギミック作品ではなく、「何度でもやり直せる」ことの重みを問いかけるゲームになり得ると感じました。失敗を繰り返しながらも、少しずつ未来を変えていく。その過程こそが、プレイヤー自身の物語になるのではないでしょうか。
- Steamストアページ:https://store.steampowered.com/app/3507880/