集英社ゲームズは、ノベルアドベンチャー
シュレディンガーズ・コール
を2026年5月28日に発売すると発表しました。対応プラットフォームは
Nintendo Switch
と
Steam
で、価格はどちらも2,480円(税込)。
すでにSteamでは体験版が公開されており、レビューでも「非常に好評」を獲得するなど、インディー作品としては注目度の高いタイトルとなっています。
「世界の終わりに、誰へ電話するのか」
『シュレディンガーズ・コール』の最大の特徴は、その独特なコンセプトです。

物語の舞台は「世界が終わる直前の21ナノ秒」。
月が落ち、世界が消滅するその瞬間に、主人公メアリは記憶を失った状態で目覚めます。そして謎の猫ハムレットに導かれ、一台の電話を通じてさまざまな人々と会話をしていきます。
プレイヤーは電話の向こうにいる人物の人生や感情に触れながら、彼らが最後に何を思い、誰と繋がろうとしているのかを知っていくことになります。
この構造は従来のノベルゲームとは少し異なり、選択肢によって物語を分岐させるというよりも、「会話を通じて人間ドラマを紐解く」体験に重きが置かれています。
絵本のようなアートと静かな演出
本作のビジュアルも印象的です。
柔らかい色彩と手描き風のイラストは、まるで絵本をめくっているような雰囲気を演出しています。派手な演出や激しいゲームプレイはありませんが、その静かな世界観が物語のテーマとよく調和しています。
こうした表現は、インディーゲームならではの個性とも言えるでしょう。
同ジャンル作品との比較

ノベルアドベンチャーというジャンルでは、
VA-11 Hall-A
や
コーヒートーク
といった作品が高く評価されています。
これらのゲームと同様に、『シュレディンガーズ・コール』も「会話」を中心としたゲーム体験を提供します。ただし、本作は世界の終末というテーマを扱っているため、より哲学的で内省的な雰囲気が強いのが特徴です。
また、電話というシンプルなインターフェースを通して物語を進める構造は、プレイヤーに「誰と繋がるのか」という選択を強く意識させる設計になっています。
体験版の評価
Steamで公開されている体験版では、第1章をすべてプレイ可能です。
レビューでは、
ストーリーの完成度
キャラクターの感情描写
静かな雰囲気の演出
といった点が特に評価されています。
体験版のセーブデータは製品版へ引き継ぐことも可能なため、気軽に作品の世界観を体験できるのも嬉しいポイントです。
総括
『シュレディンガーズ・コール』は、大規模なアクションや派手なゲームシステムを売りにした作品ではありません。
しかし、「世界の終わりに誰と話すのか」という普遍的なテーマを通して、人と人との繋がりを丁寧に描こうとする意欲的な作品です。
インディーゲームの魅力は、こうした独創的なアイデアと感情に訴えるストーリーにあります。本作もまた、その魅力を存分に感じさせてくれるタイトルになりそうです。
静かな物語体験を求めているプレイヤーにとって、『シュレディンガーズ・コール』は心に残る一本になるかもしれません。
https://store.steampowered.com/app/2090390/Schrdingers_Call/