インディーレーベルを展開するUNCHAINが、新作PCゲーム『Walking8』の無料ベータキー配布を開始した。Steam向けに開発中の本作は、いわゆる“8番ライク”の異変探しゲームにFPS要素を組み合わせた意欲作だ。
一見すると流行ジャンルの掛け合わせだが、その体験は従来作とは明確に異なる方向を向いている。
“異変を撃つ”という発想転換
本作の最大の特徴は、「異変を発見したら撃って排除する」というルールだ。従来の8番ライク作品は、異変を見つけて回避・選択することが主軸だった。
しかし『Walking8』では、それが“対処すべき対象”に変わる。
この違いは大きい。観察ゲームだったものが、判断とリスク管理を伴うアクションへと変化している。しかも弾薬は有限であり、すべてを撃てばいいわけではない。
つまり、「何を撃つか」もゲーム性の一部になる。

ゾンビ×ループ構造:ジャンルの融合
舞台は崩壊した世界の洋館。プレイヤーはループする廊下を進みながら、わずかな違和感を見極める。同時に、ゾンビの襲撃にも対応しなければならない。
この構造は、『8番出口』系の違和感探索と、『バイオハザード』のようなサバイバル要素の中間に位置する。
探索と戦闘がシームレスにつながっている点が特徴で、プレイヤーは常に「観察」と「戦闘準備」を同時に求められる。
落ち着く暇がない設計だ。
技術的にはシンプル、だが体験は複雑
ゲームとしての技術的な構造は比較的シンプルだ。限られた空間、ループ構造、FPS操作。いずれも既存技術の延長線上にある。
しかし重要なのは、それらの組み合わせ方だ。
異変検知という“静的な遊び”に、弾数制限と敵対存在を加えることで、プレイヤーの認知負荷を意図的に高めている。結果として、緊張感の持続時間が長くなる。
これはインディーゲームらしい設計アプローチだ。
【🎮新作PCゲームのご紹介🎮】
『Walking8』
ベータキー配布が本日開始なのら~!!ゾンビ映画のような緊張感ある世界観を、皆さまにぜひ体験してみてほしいかしら🧟https://t.co/54B4vNjr9t
— 株式会社UNCHAIN@積極採用中 (@unchain_corp) April 10, 2026
メリットと課題
メリット:
- 異変探索とFPSを融合した新鮮なゲーム体験
- リソース管理による高い緊張感
- シンプルな構造ながら中毒性のあるループ
課題:
- プレイ負荷が高く、ライト層にはやや厳しい
- ジャンプスケアやストレス要素が強い可能性
- コンテンツ量次第では単調化のリスク
結論:これは“見るゲーム”から“判断するゲーム”への進化だ
『Walking8』は、流行中の8番ライクを単に踏襲するのではなく、そのルール自体を再解釈した作品だ。観察するだけだった体験に、「撃つ」という行為とリソース制限を加えることで、プレイヤーにより重い判断を求める設計になっている。
これは単なるジャンル融合ではない。
ゲーム体験そのものの方向転換だ。
完成度次第では、“8番ライクの次の形”として位置づけられる可能性がある。