本格シミュレーションRPG
ラングリッサー モバイル
が、2月3日より大型アップデートを実施した。新SSR英雄の追加に加え、長年シリーズを象徴してきた存在「ボーゼル」のSP化、新シナリオや高難度コンテンツの解放など、ベテランから復帰勢まで意識した内容となっている。

物語面で特に印象的なのは、新SSR英雄「レイピア」と「シャリク」の存在だ。レイピアは“無冠の王”と呼ばれる新帝国第三皇女として、冷徹さと理想主義を併せ持つ複雑な立場で描かれる。一方のシャリクは、人造神剣士という設定を通じて、世界平和と個の意志の矛盾を体現するキャラクターだ。両者とも単なる性能要員ではなく、世界観を押し広げる役割を担っている点が評価できる。

また、千年の因果を背負ってきたボーゼルのSP化は、シリーズファンにとって象徴的な出来事だ。カオスを極めた姿として再解釈されることで、敵役としての存在感が再び物語の中心に引き戻されている。新イベント「正義の選択 後編」では、レイピアを軸にした物語が一区切りを迎え、シナリオ重視のプレイヤーにも強く訴えかける構成となっている。

システム面では、「万象の征途」に追加された新気象「砂」が戦術の幅を広げる。地形・兵種・気象を組み合わせた思考は、同ジャンルのSRPGと比べても依然として本作の強みだ。近年のSRPGが育成やオート寄りになる中で、ここまで“考えさせる戦場”を維持している点は貴重と言える。
【個人的な意見】
今回のアップデートは、新要素の量以上に「ラングリッサーらしさ」を再確認させる内容だった。物語と戦略の両立というシリーズの核が、今なお進化し続けていることを示す好例であり、長期運営タイトルとしての底力を感じさせる更新だと思う。