2026年3月18日、D4エンタープライズが手がける「EGGコンソール」シリーズより、『ザナックEX MSX2』がSteamに登場しました。1987年にコンパイルが生み出した名作シューティングが、現代環境で再び遊べるようになったことは、レトロゲームファンにとって非常に意義深い出来事と言えるでしょう。
時代を先取りしたゲームデザインの魅力
『ザナックEX』の最大の特徴は、「ALC(自動難易度調整)」というシステムです。プレイヤーの行動や戦況に応じて敵の強さがリアルタイムで変化するこの仕組みは、現在のゲームデザインにおいても通用する革新的なアイデアでした。

単なる高難易度ゲームではなく、「プレイヤーの腕に合わせて変化するSTG」という点が、本作を単なるレトロ作品以上の存在にしています。また、多彩な特殊武器の切り替えと強化システムにより、プレイスタイルの自由度も高く、戦略性と爽快感がバランス良く共存しています。
Steam版で広がる新たな遊び方
今回のSteam版では、単なる移植にとどまらず、現代向けの機能がしっかりと追加されています。シーンセレクトによって名場面をすぐに体験できる点は、忙しいプレイヤーにも嬉しい配慮ですし、ギャラリーモードでは当時の資料に触れることで、作品の歴史的価値も感じられます。
さらに、アチーブメントやリーダーボードの実装により、スコアアタックという本来の楽しみが現代的に再構築されています。過去の名作に“今の競争環境”が加わったことで、新旧プレイヤーの橋渡しとなる存在になっています。

同ジャンル作品との比較
縦スクロールSTGとしては、『グラディウス』や『雷電』といった名作が思い浮かびますが、『ザナックEX』はそれらと比べても“動的難易度”という点で独自性があります。多くのSTGが固定難易度でプレイヤーに挑戦を強いるのに対し、本作はプレイヤーとの“対話”のようなゲームバランスを実現しています。
また、近年のインディーSTGとも比較すると、シンプルな見た目ながらゲーム性の奥深さでは今なお色褪せない完成度を持っていると感じられます。
【2026/3/18 お知らせ!】『ザナックEX MSX2(コンパイル)』Steamで配信開始!
コンパイルの伝説的縦スクロールシューティングゲーム。終結したはずのザナックの戦いは終わっていなかった。
活動を再開した有機知性体を鎮圧すべく、再びザナックは飛び立つ!… pic.twitter.com/jL2Zu8Hr7B— EGGなう! (@project_egg) March 18, 2026
まとめ
『ザナックEX』は、単なる懐かしさだけでなく、ゲームデザインそのものの面白さを再確認させてくれる作品です。現代の便利な機能と融合したことで、初めて触れるプレイヤーにも十分楽しめる仕上がりになっています。
個人的には、本作は「レトロゲームの保存」だけでなく、「今でも通用するゲームとは何か」を問いかける存在だと感じました。シンプルだからこそ奥深い──そんなゲームの本質を体験したい人にこそ、ぜひ触れてほしい一本です。