中国女優ワン・チューラン(王楚然)の市場評価が、2026年に入ってから再び上昇傾向を見せている。
今年最も注目を集めた作品は、チョン・レイ(丞磊)と共演した古装コメディー「成何体統」だ。
放送前はそこまで大きな期待値ではなかったものの、配信開始後はキャラクターの話題性や古装ビジュアルが予想以上に高評価を獲得。特に中国SNSでは、「王楚然の古装映えが強すぎる」「濃い顔立ちなのに時代劇で全く浮かない」といった声も多く、作品を通じて再評価ムードが広がった。
また、この成功によって、彼女は「我的人間煙火」放送時期に続いていた各種炎上・論争イメージからも徐々に距離を取り始めている。
業界内でも現在のワン・チューランは、“リソース型古装ヒロイン”としての位置付けがかなり強まっていると言われている。

特に彼女最大の武器とされるのが、95後(1995年以降生まれ)女優の中でも珍しい“濃顔系クラシカル美人”の存在感だ。
近年の中国ドラマ市場では、“淡顔系”やナチュラル系ビジュアルの女優が増える一方、ワン・チューランのような強い骨格感と古典美を持つタイプは逆に希少性が高く、中国ネットでも「民国劇や宮廷劇に最も映える顔」と評価されることが多い。
そのため、ここ2年ほど彼女が接触している作品も、古装・民国・権謀劇ジャンルにかなり集中している。
現在、待機作の中で特に期待値が高いのは、チャン・リンホー(張凌赫)と共演する民国ドラマ「这一秒過火」だ。
作品自体は感情劇色の強い民国ロマンスとされており、美術や衣装ビジュアルもすでに話題化している。
ワン・チューランとチャン・リンホーという“顔面強者同士”の組み合わせは、中国SNSでも早い段階から注目されており、「ビジュアル系民国ドラマの新代表候補」と見る声も少なくない。
さらに、リー・ホンイー(李宏毅)と共演する「烽影燃梅香」も期待作として挙げられている。
こちらは古装・権謀系色の強い作品で、ワン・チューランの持つ冷艷な雰囲気との相性が良いとされている。
業界内では、この2作品が彼女にとって“次の代表作候補”になるとの見方も広がっている。
そのほかにも、「愛情有煙火」「明月録」といった待機作を抱えているほか、新作「浮生」にはすでに正式入組済み。
作品ラインナップを見る限り、プラットフォーム側や投資サイドは、依然として彼女の市場価値を高く評価していることが分かる。
商業面でも回復傾向は明確だ。
今年はDIORとの協業を含め、ファッション・ラグジュアリー系ブランド案件も徐々に増加。
中国エンタメ業界では、実際のブランド契約状況が“業界内評価”を最も反映すると言われることも多く、単純な熱搜(トレンド)数値以上に意味が大きい。
現在のワン・チューランは、95花の中でも“第二梯隊上位”に再び戻りつつあるという見方が強い。
ビジュアル適性、古装との親和性、資源力――いずれも比較的安定しているタイプだ。
ただし一方で、彼女にはまだ“国民級爆発ヒット作”が存在していないという指摘も根強い。
つまり現在は、「顔と資源は強いが、絶対的代表作がまだ不足している段階」とも言える。
そのため、今後「这一秒過火」や「烽影燃梅香」が大ヒットした場合、彼女のカフェ位(ポジション)はさらに一段上へ押し上がる可能性が高い。
2026年のワン・チューランは、“炎上話題女優”から、“本格古装ヒロイン”へとイメージを塗り替え始めている最中にある。