最初に言っておくと、この作品はいわゆる“ゲーム”を期待して遊ぶと少し戸惑うかもしれません。
でも、VRでしか味わえない体験としてはかなり印象に残るタイプです。実際に触れてみて、「これは作品を“遊ぶ”というより“感じる”ものだな」と強く思いました。
幻の猫の視点という独特な体験
プレイヤーは少年ではなく、「幻の猫」の視点から物語を見つめます。
この構造がかなり面白くて、普通のストーリーゲームとは明確に違います。
実際にプレイしてみると、操作しているというより「そこに存在している」感覚が強いです。
少年の様子を近くで見たり、少し距離を取って観察したりと、VRならではの距離感が物語の印象を大きく変えてきます。
個人的には、説明が少ない分、プレイヤー側が自然と考えさせられる作りになっているのが良かったです。

ゲーム性は控えめ その代わり没入感が強い
正直に言うと、アクション性やゲーム的な達成感はかなり控えめです。
どちらかというと、インタラクティブな映像作品に近い印象です。
ただ、その分だけ没入感はかなり高いです。
特に音と空間の使い方が上手くて、ヘッドセットを付けていると周囲の空気ごと変わる感じがありました。
VR作品に慣れている人ほど、この“静かな体験”の良さが分かると思います。
他のVRタイトルとの違い
一般的なVRゲーム、例えばアクションやホラー系と比べると、本作はかなり異色です。
スコアもなければ明確なゴールもない。
その代わり、「体験した後に何が残るか」を重視しているタイプです。
似ているジャンルで言うと、ストーリードリブンなVR作品やアート系タイトルに近いですが、それでも本作はかなり感情寄りの作りになっています。
実際に遊んで感じたこと
自分の場合、最初は「何をすればいいんだろう」と少し迷いました。
でも数分経つと、操作よりも“観ること”に意識が切り替わってきます。
少年の仕草や空気感をぼんやり見ているうちに、少しずつ感情が乗ってくる感じです。
派手さはないけど、じわっとくるタイプの体験でした。

価格と向いている人
Steamでの価格帯はまだ正式には出ていませんが、VRの短編体験系作品と同じくらいになる可能性が高いです。
このジャンルはボリュームより体験重視なので、そこを理解しておく必要があります。
向いているのはこんな人です
ストーリーや雰囲気を重視する人
VRで新しい表現を体験したい人
アート系作品が好きな人
逆に、ゲーム性ややり込みを求める人には少し物足りないかもしれません。
結論 静かだけど印象に残るVR体験
猫が見えたらは、派手なゲームではありません。
でも、VRという媒体の良さを丁寧に使った作品だと感じました。
正直、万人向けではないです。
ただ、ハマる人にはしっかり刺さるタイプ。
個人的には、「VRでしかできない体験」を求めている人には一度触ってみてほしい作品です。
ゲーム情報
- タイトル: 猫が見えたら
- リリース日: 2026年4月3日
- 価格: 2,500円
- Steamストアページ: https://store.steampowered.com/app/4458990/IF_YOU_SEE_A_CAT/