ハピネットは、2026年8月27日に発売予定のファンタジーウォーシミュレーション『ブリガンダイン アビス』のSteam体験版を5月25日より配信開始した。あわせて、ゲーム実況者のハヤトの野望氏、ドグマ風見氏による実況配信企画も発表されている。
『ブリガンダイン アビス』は、HEXマップを採用したターン制ストラテジーゲームだ。プレイヤーは6つの勢力のいずれかを選択し、騎士やモンスターで部隊を編成。勢力拡大を目指しながら、大陸全土を巡る戦争へ挑む。
近年のゲーム市場では、リアルタイムアクションやオープンワールド作品が主流になっている。その中で『ブリガンダイン アビス』は、かなり明確に“古典戦略シミュレーション”へ立ち返った作品と言える。
特に特徴的なのは、“情報量の多さ”をゲーム性として成立させている点だ。
高低差を含むHEX戦場。
ユニット相性。
移動性能。
育成方針。
勢力ごとの戦略差。

プレイヤーは単に強いユニットを並べるのではなく、「どう軍を育て、どう地形を利用するか」を考え続ける必要がある。
これは近年の簡略化された戦略ゲームとは少し方向性が違う。
むしろ『ファイアーエムブレム』や『タクティクスオウガ』よりも、“PCクラシックSRPG”に近い設計思想が見える。
そのため、本作は万人向けというより、“考える戦略ゲーム”を求めるプレイヤーへ強く刺さりそうだ。
一方で、その複雑さはハードルにもなり得る。
最近の戦略ゲーム市場では、UIの分かりやすさやテンポ改善が非常に重視されている。特に若いプレイヤー層は、長時間の試行錯誤を前提としたゲームへ入りづらい傾向もある。
だからこそ、今回のSteam体験版は重要だ。
実際に触ってみないと分かりづらい“戦略の楽しさ”を事前に体験できることで、本作の魅力はかなり伝わりやすくなる。Steamユーザーは、購入前にゲームシステムを確認する文化が強いため、体験版との相性も良い。
特に『グラン・ドラグニカ』と『スカーレットウィル』という異なる勢力を遊べる構成は、ゲームの戦略幅を理解してもらう意味でも効果的だ。
また、本作が興味深いのは、“実況配信との相性”をかなり意識している点だろう。
ストラテジーゲームは、一見すると配信向きではない。しかし近年は、『シヴィライゼーション』や『XCOM』のように、“プレイヤーごとに異なる展開”が生まれるゲームが実況映えするようになっている。
『ブリガンダイン アビス』も同様だ。
どの勢力を選ぶか。
誰を育てるか。
どの戦場で防衛するか。
その選択が配信者ごとの“物語”になる。
特にハヤトの野望氏のような、戦略ゲームと相性の良い実況者を起用している点はかなり理にかなっている。
一方で、現代市場で成功するには課題もある。
戦略ゲーム市場は現在、
- 『ファイアーエムブレム』
- 『ユニコーンオーバーロード』
- 『Total War』
- 『Civilization』
など、多様化が進んでいる。
その中で『ブリガンダイン アビス』が存在感を出すには、“クラシック戦略性”だけでなく、“現代的な遊びやすさ”も必要になる。
製品概要
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特にUI設計やテンポ感は重要だ。
戦略ゲームファンは奥深さを求める一方、煩雑さまでは求めていない。
だからこそ、本作が“昔ながら”をどこまで現代向けへ再構築できているかが鍵になる。
ただ、現時点で見えている方向性はかなり明確だ。
『ブリガンダイン アビス』は、“派手なAAA作品”ではない。
しかしその代わり、“考える楽しさ”を中心に据えている。
近年のゲーム市場では、刺激の強いリアルタイムゲームが増える一方で、“じっくり考えるゲーム”への回帰も起きている。
本作は、その流れの中でかなり正しい立ち位置にいる。
特に、戦略シミュレーションを“昔好きだった人”にとって、『ブリガンダイン アビス』は単なる懐古ではなく、“いま改めて遊びたいSRPG”として映る可能性が高い。